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2002年5月28日分

怨念戦隊!ルサンチマン!!
・・・ってワケで先日見た怨念戦隊ルサンチマンがあまりにも面白かったのでレポートしようと思います。
このビデオは東映スーパー戦隊物ではなく、京大のオタクどもが作った自主制作フィルム。いわゆる愛國戦隊大日本みたいなノリです。(この中に未来の庵野が?)
ストーリーはオタクをカタギ化させようと企む悪のパンピー帝国に5人のオタクが立ち向かう、といった物です。
ではさっそく戦隊の構成員を紹介しましょう。

ルサンチアニメ(動画武)
よく居そうなアニオタ。喋り方キモいし。

ルサンチアイドル(広末涼太)
ネーミングセンス最高

ルサンチゲーム(マック電脳)
怪しげな日本語を操るケイン・コスギ的なキャラ。

ルサンチトクサツ(円谷猪四郎)
大学の先輩に似てるんだが、まさか・・・

ルサンチヤオイ(同人弥生)
本物のやおい少女をキャスティングしてるよ!!飛影×蔵馬!!

すんげぇメンバーだよ!!ちなみにルサンチマンとは哲学者ニーチェが提言した「現実には反撃不可能な事態に陥ったとき心に嫉妬心が積もり積もって想像上で復讐を遂げる反復感情」という用語です。暗いなぁ。
現在のところ3話まで確認できたのでストーリーを追ってみましょう。

第1話「天誅!隣は何をする人ぞ」
必殺シリーズのパクりです。バックには常に渋いBGMが流れてます。
オタクの住む下宿に集まったルサンチマンの4人(ヤオイはイベント前の修羅場のため欠席)。
「ムッハァたまんねぇ」とか言いながらギャルゲーに興じているワケですよ。
部屋中に貼られたアニメポスターに囲まれてコーラをガブ飲みしつつギャルゲー・・・。
なんか俺の大学時代そのまんまって感じでかなりイヤです。
すると隣の部屋からアエギ声が聞こえてきます。どうやらヤリチン大学生が入学早々女を連れ込んでエヴリモーニン・メイクラブしているようなのです。
「許せん!ルサンチマン出動!!」「おう!」
こうして嫉妬心にかられた4人(おそらく童貞)は報復を誓ったのです。
そう言えば俺の隣の部屋にもよく女が泊まりに来ていたものですが、何回か出動しそうになったのはきっと気のせいですよね。ウフフ
そんなワケで呑気に外出しているヤリチン男に天誅を下すべくルサンチマンが現れます。
ちなみにヤリチンは「あの女にも飽きたなぁ。また別の女でもナンパすっかな」などと喋っていますが、いかんせんフィルムを作ったのは京大アニメ研。モテ系の役者を調達できるワケもなく、ヤリチン男を演じているのはどう見てもオタクです。

「ナンパすっかな」とか言っても説得力ないぞオイ!
そして人気のない場所を通りかかったヤリチンを、ルサンチマンの4人は普通に惨殺します。決めゼリフは
「オタクの怨念」
「背に受けて」
「許せぬ悪に」
「トドメさす」
ヤリチンは「そんな・・大学生で同棲なんて当たり前なんじゃ・・」と説得力のない事を言いながら死にますが、うるせーバカ!お前ら藍より青しの読みすぎなんだよ!同棲っつーか童貞で当たり前なんだよ!氏ねクソ野郎!!
どう考えてもただの逆ギレなのに、思わずルサンチマンに共感してしまうとは、まさしくオタクの視点に立った良作と言う事ができるでしょう。(そうか!?)
・・・っていうか戦隊のクセに変身すらしないのかよ!

第2話「鴨川に怨念の歌が響いた」
デートスポットである京都の鴨川に男だけで乱入したルサンチマン。
そして悲しいオリジナルソングを延々歌う。ただそれだけの内容です。
撮影の時は(いろんな意味で)辛かっただろうなぁ。

第3話「びっくり!君の髪の毛もまっ茶っ茶!」
前の2話は短編でしたが、これはかなり気合い入ってます。
以下は主題歌の歌詞(耳コピ)です。曲は皆さんおなじみ「電撃戦隊チェンジマン」でどうぞ。

ハートがイラつくぜ 燃え上がるぜ
邪悪なパンピー キャッチしたぜ
カタギのふりなんてできないのさ
怒りのWe’reルサンチマン 闇が力
虹が消える恨みの空に 俺たちのメッセージ
ON・NEN復讐の戦い 合言葉は一つ オタク!タク!タク!
ON・NEN この腕で裁きを
俺は 俺たちは 怨念戦隊ルサンチマン
ON・NEN この腕で裁きを
俺は 俺たちは 怨念戦隊ルサンチマン


もうサイコー!!いまどきパンピーて!一般人の事をパンピーて!!
あとオタクではない普通の人を「カタギ」と呼称する辺りは京大生でも俺たちでも一緒なんだなぁとイヤな親近感を覚えました。
ちなみに主題歌を歌ってる人はやたら上手いです。きっと普段からアニソンで鍛えているのでしょう(゚д゚|||)
舞台は新入生の部活勧誘。ルサンチマンの面々も勧誘しまくっていますが成果はサッパリのようです。
私にも覚えがあります。実績ゼロで文化部のお荷物的存在である我が旧・アマチュア無線クラブ(毎日活動していたのに部費は休部同然の華道部と同額&部員は全員オタク)がいくら新入生を勧誘しようとしてもみんな一様に「キモッ」という顔をして去っていくのです。
外見がオタクっぽい新入生を狙ってピンポイントに勧誘の紙を渡したのに唯の一人も来てくれなかった思い出が甦りました。
そして画面の中では全く同じ情景が繰り返されているのです。やはりオタ部は地位が低い。
特に女子部員はレアです。アニメゲーム
「女神の新人が電話に応えて来てくれたりとか」
「いや床下の壷の中から新人が・・・」
とかムチャを言って「一体新人に何を期待してるんですか」とヤオイに呆れられます。
しかし自らの困窮によって「貴族階級=悪」「庶民=善」という考えを作り出しひたすら特権階級への怨念を蓄積させる、というのがルサンチマンの元々の考え方。この新勧もまた作品のテーマを現す一端だと言えるでしょう。深いなぁ。
そしてこの平和なキャンパスには悪のパンピー帝国から送りこまれた怪人、サークルパンピーが潜んでいたのです。
パンピー帝国(本拠地デートスポット城はどう見てもラブホ)の構成員はコムーロ大帝、アムラー参謀、キームタック将軍などの凄いメンバー。この人たちは劇団の人が演っているのでやたら上手いです。
サークルパンピーはオタクっぽい人を洗脳し、どこかへ連れ去ろうとします。
「大学に入ってまでアニメやゲームなんてダメだよ。一般人の世界はいいよ。一般、一般」「一般・・一般・・一般・・一般・・」
ってどこが一般なんだよ!メチャメチャ怪しいっちゅうねん!!
さすがに怪しさ全開なのでルサンチマンに「これはもしや!」とか言われながら後をつけられまくります。
そこに待ち受けていたのはパンピー帝国の怪人たち!下級戦闘員の鳴き声は「パンピー」です。それしか喋れません。あとなぜかナイキの服着てます。
ナイキ=カタギとは思えないのですが、まぁオタクが作ったフィルムという事で目を瞑りましょう。
そしてオタクどもの洗脳開始!ムリヤリ髪を茶色に染めて肌を焼きます。
彼らの中では茶髪=カタギという事なのでしょうが到底そうは思え(略)
で、お前らはオタク知識を忘れ、女と車の話しかできなくなるのだ〜とか言われつつ謎のヘッドギアを付けられるオタク。
そこでのオタクの悲痛な叫びが笑いを誘います。
「ボクはアニメを忘れたくはない〜(脳裡にセラムンやらマリ姉やらがよぎる)」
アホですね〜。まぁ私も同じ立場に立たされたら似たような状態になるかも知れませんが。トホホホ

絶体絶命の場面でルサンチマンの登場です。「その人たちを一般人にはさせない」とかヒドい事言ってます。よく考えたらオタクをやめてカタギになれるのなら別にいいのでは?
しかし私の愛読書「電撃ドクターモアイくん」には次のようなセリフがあります。
主人公のモアイくん(ホモの小学生)が、敵を倒すため仕方なくホモっ気をパワーに変えて放出する薬を飲むのですが、「普通の人になれてラッキーなんじゃないか?」との問いに彼はこう答えます。
「そいつは、ホモにとっては地獄ッス!!」
この場面のオタクの心情はまさにソレだったのでしょう。
ルサンチマンが「とぉー」とか言いながらジャンプ。そして着地すると、大学の構内にいたハズなのに何故かいきなり河原に来てます。
そして決めポーズをしながら変身&後ろでカラフルな爆発。戦隊のお約束ですね。一見ヒーローっぽく見えてもよく見るとジーパン履いてますがw
ただ彼らはなぜ変身できるのか、どういう経緯で変身ヒーローになったのかについては何の説明もありません。
そして下級戦闘員を各自の得意技で次々と倒していきます。
それもストーカー縛りとかときメモにハメて留年させるとかいうヒドい物ばかり。

ここで唐突にCMです。
「ジョージアで一休み。あ〜オタクの安らぎ♪」
不覚にもウケました。メッチャ適当っぽいCMだしw

ルサンチマンのヒドい攻撃によって下級戦闘員は全滅です。
しかし残ったサークルパンピーは強敵です。
「おのれオタクどもめ!お前らには無縁のゴム製品ミサイル」
カタギパワー全開の攻撃にルサンチマン、ピンチです。
ここで戦隊特有の5人が協力して撃つバズーカの登場です。
「こうなったら怨念バズーカだ!」
「ダメだわ!怨念パワーが足りない」
「よし、私が怨念パワーを持つ者をここに連れてこよう。ズバットジャーンプ」
(注:怪傑ズバットではジャンプする度にやたら場面が変わったりします)
そしてアニメイト京都店から強い怨念を持つオタクを連れてきて怨念バズーカに装填、発射します。
「君の犠牲は忘れないぞ」
ヒドい、ヒドすぎるw
装填されたオタクは本当にオタクっぽいです。ナイスキャスティング!
この攻撃で見事にサークルパンピーを撃破します。やったぜ!
もちろんこの後は戦隊のお約束。巨大化して復活します。
当然の如くルサンチマンも巨大ロボツアラトゥストラロボを発進させます。
これは発音しにくいので「来い!ツアラトゥストラロボ」というセリフがなかなか言えずに(もちろんわざと)何度も噛むという場面があるのですが、演技がヘタなのでなんか寒いです。
ちなみにツアラトゥストラは哲学者ニーチェの著書です。
ツアラトゥストラロボはなんと有明ビッグサイトから発進!素晴らしすぎます。
そして見事「デュオニソス剣、永劫回帰斬り」で巨大パンピーを破ります。
その間ずっとゲームはギャルゲー雑誌を読み続けているのですが。やる気ねぇな〜w
で、エンディングが流れて終わりです。

結論から言うとムチャクチャ面白かったです。
演技はヘタだけど戦闘シーンとか巨大ロボの合体とかはかなり戦隊っぽかったし。これは一見の価値アリですぜ!京大って凄いなぁ。
実は公式サイトにストーリーが載っているのでレビューの意味がない事に気付きました。トホホ(おわる)